減点法から加点法に
褒め上手な方は減点法よりも加点法の精神を持っています。まずは、それぞれの意味を見ていきましょう。
*減点法
完璧を基準にして、間違った部分を指摘する方法
*加点法
ゼロべースを基準にして、うまくいった部分を確認していく方法
褒める言葉が思いつかない方は、減点法で他人を評価する傾向があります。完璧な状態と比較して、相手のことを評価してしまうと、欠点ばかりが目に付くようになります。
そこで、加点法で相手を評価することが大切です。相手が少しでも成長したところ、できるようになったことに目を向けることで、褒める言葉もスムーズに浮かぶようになります。
「結果 能力」と「努力」を褒める
結果褒め
能力褒め
努力褒め
こだわりポイント褒め
相手が「こだわっているもの」を見つけたら褒めるチャンス到来です。
例えば…
洋服、靴、鞄、髪型
スマフォカバー、お店のチョイス
飲み物のチョイス、料理 など
日常生活全般にこだわりポイントはあります。こだわっているもは大概の場合、その人なりの思い入れがあるものです。ほとんどのケースで相手にとってうれしい会話になります。
その洋服素敵ですね♪どこで買われたのですか?今日のお店のチョイス最高です!選んだきっかけはありますか?う~ん今日の料理は香辛料が効いていて最高!
リフレーミングで短所を長所として励ます
褒め上手な方は、リフレーミング力があります。
リフレーミング力とは「物事の捉え方の枠組みを変える力」を意味します。
例えば、相手の特徴は一見短所に見えても、長所として褒めることができます。
根暗→落ち着きがある
内向的→思慮深い
仕事が遅い→丁寧に行う
遅刻しがち→ゆったり生きている
など同じ物事も別の枠組みで見れば、褒める発想に変えることができます。褒める力をつけるためには、物事を多面的に捉えることが必要なのです。
上手に褒めて相手を操る=レッテル効果
レッテル効果はレッテルを貼られた人物がそのレッテル通りに行動を起こすというものです。
個人的な願望を相手に与えてその相手がその通りになろうとすることで、自分の言葉で相手をある程度誘導できるようになることから、子供に対して有効的なやり方とされています。
クイズや計算を出して、それに正解すればすごいと褒めてあげて、天才だからもっとできるなどと言ってあげて自然とやる気を出させるようなことが出来ます。
日常生活でもさまざまなシーンでレッテル効果が活用されています。
たとえば公衆トイレに貼ってある「いつもキレイに使っていただき、ありがとうございます!」という文字を見たことはありませんか?
これもトイレの利用者に対して「トイレをキレイに使う人」というレッテル(ラベル)を貼ることで、そのレッテル通りにトイレをキレイに使ってもらう狙いがあるんです。
上手に褒めて相手を操る=ピグマリオン効果
レッテル効果と似ているものにピグマリオン効果があります。
これは人間は期待された通りの結果を出す傾向にあるというものです。
実験では成績の悪い生徒のグループ、いいグループに分け、先生が生徒たちにあえて逆のことを言ってその後の推移を見ます。
すると、悪いグループは先生から成績のいいグループと言われたことで結果を出すようになり、逆に成績のいいグループは悪いグループと言われたために成績を悪くしてしまいます。
これに関する具体例を他に見ていくと、熱い言葉をかけられて仕事や勉強を頑張ったというものがあります。お前なら出来ると言われ続け本当に出来るようになったという経験を持つ人は多いです。これを続けていけば成功するかもしれない、そう思わせるだけで十分であり、ピグマリオン効果にはレッテル効果に通じるものがあります。
買わなくちゃ!と思わせる営業法
高価だが効き目の高いコスメを販売したい場合
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